はがき宛名印刷で出力するデータを限定するには

はがき宛名印刷ウィザードを使って作成した差し込み印刷文書で、差出人を表に印刷するようにした場合です。問題となるのは、差出人が一人のものと、連名用等 複数種類作成した時、「どうやって対象を選ぶか」です。
結果として、まず一人用を印刷、次に連名用と何回かに分けて印刷することになりますが、それを上手く行う方法を試行しました。
ここでは、住所録マクロ(バージョン 2.1c 以上)を使っている場合の例で、使用したパソコンは、Word2003 SP-3、OS は WindowsXP SP3 です。

住所録

  1. 住所録に“差出人”という項目(列)を作り、
  2. 次のコードを入力するものとします。
    • 1:夫の名前のみ
    • 2:妻の名前のみ
    • 3:連名
      • 但し、入力しません。未入力=連名 とします。(ポイントは、一番多いのを未入力にすることです)

住所録マクロ

  • 印刷する項目以外に出力できる項目を最大で2件 指定出来るように改修(version 2.1c)
  • 起動時、出力項目(1) に「差出人」の列番号を指定する。
    • 「データを選択するための項目」です。

宛名印刷文書の変更

  1. 宛名印刷文書(例えば、差出人:夫用)を開く。
  2. 警告が出るので、[いいえ]をクリックする。
    • この文書を開くと、次の SQL コマンドが実行されます:
      SELECT * FROM 'Sheet1$'
      データベースからのデータが、文書に挿入されます。実行しますか?
  3. [ツール]メニュー ⇒[はがきと差し込み印刷]⇒[差し込み印刷](Word2002は[差し込み印刷ウィザード])をクリックする。
  4. 作業ウィンドウ 手順 1/6
    • 「レター」を選択し、
    • [次へ]をクリックする。
  5. 作業ウィンドウ 手順 2/6
    • 「現在の文書を使用」を選択し、
    • [次へ]をクリックします。
  6. 作業ウィンドウ 手順 3/6
    • 「既存のリストを使用」を選択し、
    • [参照...]をクリックする。
  7. 【データファイルの選択】画面
    • 「ファイルの場所」を住所録のあるフォルダに移動し、
    • 「Wordで宛名印刷専用住所録」を選択し
    • [開く]
  8. 【表の選択】画面
    • 「Sheet1$」を選択し、
    • 「先頭行をタイトル行として使用する」にチェックを入れ、
    • [OK]をクリックする。
  9. 差し込み印刷の宛先】画面
    • 「差出人」という項目を探す。
      • 表示幅が狭いので拡げる,スクロールする等を行い探す。
    • 「差出人」の前にある[▼]をクリックし、
    • “1”(夫のみ)をクリックし、
    • [OK]をクリックする。
  10. 作業ウィンドウ 手順 3/6 に戻り、データが表示される。
  11. 上書き保存する。
ヒント
  • その後、この文書を開くと、次の警告が出る。
    • この文書を開くと、次の SQL コマンドが実行されます:
      SELECT * FROM 'SHEET1$' WHERE '差出人' = 1
      データベースからのデータが、文書に挿入されます。実行しますか?
  • 連名用(差出人未入力)の場合は
    • 「差出人」の“(データ無し)” をクリックする。
    • その後上書き保存し、その文書を開くと、次の警告が出る。
      • この文書を開くと、次の SQL コマンドが実行されます:
        SELECT * FROM 'SHEET1$' WHERE '差出人' IS NULL
        データベースからのデータが、文書に挿入されます。実行しますか?