2.ハガキを作る

用紙をハガキの大きさに設定する

  1. 【ページ設定】ダイアログボックスを開く
    • 水平ルーラーのグレイアウトの部分、または垂直ルーラーをダブルクリックする方法が簡便です。
    • Word2003:[ファイル]メニュー ⇒[ページ設定]をクリック
    • Word2007, Word2010:[ページレイアウト]タブ/ページ設定Gr.の[ページ設定]ボタンをクリック
  2. [用紙]タブ
    • 用紙サイズ:“はがき”
  3. [文字数と行数]タブ
    • 文字方向:“縦書き”
    • 文字数と行数の指定:“標準の文字数を使う”
  4. [余白]タブ
    • 印刷の向き:“縦”
    • 余白 上:10mm, 下:10mm, 左:5mm, 右:10mm
      • 余白の設定は、印刷の向きを後えた後に行うのがベターです。
      • 余白は 10mm を原則としました。後から変更可能ですので、随時行ってください。
      • 下余白を 10mm にすると、プリンタによっては警告が出る場合があります。次の方法でプリンタの下限値を調べてください。
        1. 下余白を 0 にする。
        2. [OK]をクリックし、ページ設定を終了する。
        3. 警告が出ますので‥‥
          [修正]をクリックします。
        4. ページ設定−余白 のダイアログボックスになり、限界の下余白値が表示されます。
      • 左余白を 10mm としていないのは、フォントサイズ、行間隔の関係から「左側に入力できない余白」が出来てしまうからです。そこで、5mm とし、最終的には全体を見ながら調節するといいでしょう。
  5. 基本のフォントとフォントサイズを決める
    1. [文字数と行数]タブの[フォントの設定]をクリックします。
    2. [フォント]タブ
       次は一例です。自分の好きなフォントに設定します。
      • 日本語用のフォント
        • “HG正楷書体-PRO”
      • 英数字用のフォント
        • “(日本語用と同じフォント)”
      • スタイル
        • “標準”
      • サイズ
        • “11”
    3. [OK]ボタンで閉じます。
  6. グリッド線の間隔
    1. [文字数と行数]タブの[グリッド線]をクリックします。
    2. 右図のとおりです。
      • 行グリッド線を表示する間隔(本)は、2〜4 がいいでしょう。
    3. [OK]ボタンで閉じます。
  7. [OK]ボタンでページ設定を終了します。
ヒント
  1. 余白は最後に設定します。先に行っても、他の設定で余白の値が変わることがあります。
  2. 余白は、「文字が入力できる範囲」を決めるものです。
    クリップアートやオートシェイプ,画像等は余白を超えて配置できますが、見た目どおりに印刷できるか否かはやってみないと判りません。

 ページ設定が終わったら、名前を付けて保存します。
この時、Word2007,Word2010 では、

  • 「ファイルの種類」を[Word97-2003文書]としてください。
  • 保存すると、タイトルバーに「互換モード」と表示されます。

これを行わないと、このテキストの手順では出来ないことがあります。特に Word2010 では、このページのワードアートや図形を作ることが出来ません。(たぶん)

縦書きハガキに設定した文書に文字を入力する

クリックで拡大
ポイントは、完成品をイメージしながら「入力に徹する」ことです。

  1. 一時的に入力に慣れた横書きにする。
    • Word2003:
      • 【標準】ツールバーの[文字方向の変更] をクリックします。
      • 戻すには、再度、[文字方向の変更]をクリックします。
    • Word2007, Word2010:
      • [ページレイアウト]タブ/ページ設定Gr.の[文字列の方向]⇒[横書き]をクリックします。
      • 戻すには、[文字列の方向]⇒[縦書き]をクリックします。
  2. 全文を入力する。
    • 「縦書き」を念頭に入力します。(数字は漢数字がベター?)
    • 極力、全文を入力します。
       今、文章が浮かばない時や、手書きで入れる場所等は、空の行を作っておきます。
    • 画像等を入れた後「行追加」すると、整えた画像が崩れる可能性があります。
    • 文章が長い場合、ハガキのイメージに合わせ、適宜改行します。
    • 入力しながら設定は変えません。
    • 行間を空ける目的で、[Enter]キーを使わない。
    • 字下げにスペースは使いません
       字下げは、入力後、全体を見ながら「インデント」します。
    • 例えば、姓と名の間にスペースを入れるのはよい。
    • 「手書きで入れる場所」とするのもいいでしょう。
    • 郵便番号を半角文字で入力すると、サンプルのような表示ができます。 この時、縦書き表示にしても横向きのままになりますが、問題ありません。
    • 郵便番号を縦書きで入力する場合は、例えば、“郵便番号 七四二ー一五一四” 等と入力します。


文字の書式を設定する

基本の書式は設定されていますので、変えたい文字列のみ選択し設定し直します。

  1. 1〜2行 ‥‥ “HG正楷書体-PRO”では硬い感じがするので、毛筆に変えました。
    1. 1〜2行を選択し、
    2. Word2003:[書式]メニュー ⇒[フォント]をクリックします。
      Word2007, Word2010:[ホーム]タブ/フォントGr.の[フォント]ボタンをクリックします。
    3. 【フォント】ダイアログボックス−[フォント]タブで次を設定します。
      • 日本語用のフォント: “HGP行書体”
      • サイズ: “24”
      • 「影付き」にチェックを入れる。(柔らかく見える...)
    4. [OK]で閉じます。
  2. 郵便番号 ‥‥ 縦書きで行います。
    1. 郵便番号(“742-1514”)を選択し、フォントを「MSゴシック」, フォントサイズを 10pt. にします。
       これは、縦表示にすると行間隔が広がり過ぎるのを防ぐためで、任意です。
    2. “742” を選択し、
    3. Word2003: [書式]メニュー ⇒[拡張書式]⇒[縦中横]をクリックします。
      Word2007, Word2010は、
       [ホーム]タブ/段落Gr.の[拡張書式]⇒[縦中横]をクリックします。

    4. 【縦中横】ダイアログボックスで、
      • 「行の幅にあわせる」のチェックを外し、
      • [OK]をクリックします。
    5. 次に “1514” を選択し、同じ操作を行います。
  3. 差出人
     これは、インターネットにあった Wordテンプレートにあった設定です。
    • フォントサイズを一回り大きくする
      1. 差出人を選択し、
      2. フォントサイズを 12〜14pt. にします。
    • 字体をやや縦長にする
      1. 差出人が選択されているのを確認し、
      2. Word2003: [書式]メニュー ⇒[フォント]をクリックする。
        Word2007, Word2010: [ホーム]タブ/フォントGr.の[フォント]ボタンをクリックする。
      3. 【フォント】ダイアログボックスの[文字幅と間隔]タブを選択し、
      4. 「倍率」に “110”を入力する。
        • ドロップダウンリストにない場合は、直接入力する。
      5. [OK]をクリックする。


段落の書式(行間隔、インデント等)を設定する

縦書きにし、「ページ全体を表示」して全体を見ながら行う方がいいでしょう...

  • Word2003: ツールバーの[ズーム]のドロップダウンリストから、[ページ全体を表示]を選択する。
  • Word2007, Word2010: [表示]タブ/ズームGr.の[1ページ]をクリックする。
§字下げするには
    • ツールバー(Word2007, Word2010は、[ホーム]タブ/段落Gr.)の (インデント)を使います。
      (縦書きの時はボタンのデザインも縦になっています)
       解除は、隣の[インデント解除]をクリックします。
§行間を空けるには
    1. Word2003では、[書式]メニュー ⇒[段落]をクリックします。
      Word2007, Word2010では、[ホーム]タブ/段落Gr.の[段落]ボタンをクリックします。
    2. 【段落】ダイアログボックス−[インデントと行間隔]タブの、
      • 横書きの上(縦書きの右側)を空けるには、間隔 − 段落前 の値を 大きくします。
      • 横書きの下(縦書きの左側)を空けるには、間隔 − 段落後 の値を 大きくします。
      • スピンボタン をクリックすると0.5行単位で増減します。
        0.5行の中間値,例えば、0.3行にしたい時は、半角文字で直接入力します。
    3. [OK]ボタンで閉じます。



以下は、入力してある文字数で変わりますので、あくまでも参考です。

  1. 2行目
    • インデント: 7文字
  2. 3行目
    • インデント: 2文字
      • 段落前の行間隔: 0.5行
  3. 4行目
    • インデント: 2文字
  4. 5〜8行目(予約行)
    • インデント:(たぶん)自分のことを書くのですから3文字以上インデントした方がいいかも知れません。
  5. 日付行
    • インデント: 2文字
  6. 住所
    • インデント: 住所の長さは各人で異なりますので、適宜インデントします。
  7. 差出人
    • 一人の場合
      • [インデント]が手軽です。
    • 連名の場合
      • 一般的にはj[下揃え](横書きでは[右揃え])し、k横書きで、

        l[右インデント]()をドラッグ(または、[Alt]+ドラッグ)して揃えるのが簡単でしょう。
        (縦書きでは[右インデント]マーカーは表示されません)

1ページから溢れた行を削除する

文字入力の過程で、文書(葉書)が2ページ以上になった時は、画像を挿入する前に削除しておきます。
そうすることにより、挿入した画像が消えてなくなる現象を防ぐことができます。

  1. 1ページ目の最後の文字の下(段落記号の前)にカーソルを移します。
  2. [Delete]キーを押し続けます。
ヒント
  1. 場合によっては、1ページ目の最後の行の書式が崩れることがあります。
  2. 行を削除することにより「画像が消える」のは、削除した行に画像のアンカー(後述)があったためです。