3.画像を扱う
▲ オブジェクトとは
ワードでいう「オブジェクト」とは‥‥ 「文字(=テキスト)以外のもの」です。
具体的には、ワードアート,クリップアート,オートシェイプ(または「図形」),図,テキストボックス等を一括して言う場合に使います。(たぶん)
[オブジェクトの選択]というボタンは、Word2003は、【図形描画】ツールバーにあり、直ぐに使うことが出来ます。しかし、Word2010では隠れたところにありますので、オブジェクトをよく使う人は「クイックアクセスツールバー」に登録しておいた方がいいでしょう。
[オブジェクトの選択]は、クリックでオンになり、再度クリックするとオフになります。
[オブジェクトの選択]がオンになっていると、オブジェクトしか選択できません。すなわち、文字は選択できませんので、使い終わったらオフにしておく必要があります。
▲ [オブジェクトの選択]ボタンをクイックアクセスツールバーに登録する
- Word2003
- 【図形描画】ツールバーにあり、対象外です。
- Word2007
- [ホーム]タブの[選択]をクリックする。
- [選択]をクリック、
- [オブジェクトの選択]を右クリック,
- [クイックアクセスツールバーに追加]をクリックする。
- Word2010
- [ホーム]タブ/編集Gr.の[選択]をクリックし、
- [オブジェクトの選択]を右クリック,
- [クイックアクセスツールバーに追加]をクリックする。
クイックアクセスツールバーに追加されたアイコンをポイントすると、「オブジェクトの選択」と表示されますので、確認します。
▲ ハンドルとは
ワードでオブジェクトを扱うには、まず、選択する必要があります。
選択すると、通常、8ヶの「ハンドル」と呼んでいる印が四角形の四隅と、各辺の中央に付きます。
▲ オブジェクトを選択する
- マウスポインタを画像に重ねると、ポインタが になる場所があります。そこをクリックするとオブジェクトを選択できます。
- オブジェクトが選択されると周囲に「ハンドル」が付きます。
- マウスポインタが にならない場合
- オブジェクト上をクリックします。
- ハンドルが付けば選択されたことになります。
- オブジェクト挿入直後は、全てではありませんがこのケースになります。
- オブジェクト上をクリックしても選択されない場合
- 原因1)オブジェクトとオブジェクトが重なっており、背面にあるため選択できない。
- 前面のオブジェクトを選択しておき、
- [Tab]キー(または[Shift]+[Tab])を押す。すると、次(前)のオブジェクトが選択される。
- 目的のオブジェクトが選択されるまで、[Tab]キーを押す。
- 原因2)文字(テキスト)の背面にオブジェクトがある。
- 原因1)オブジェクトとオブジェクトが重なっており、背面にあるため選択できない。
- オブジェクト上をクリックします。
※ 複数のオブジェクトを(同時に)選択するには
- その1
- 最初のオブジェクトは上記の方法で選択し、
- 次のオブジェクトは、[Ctrl]キーを押したまま選択する。
- 以下、2.を繰り返す。
- その2
- [オブジェクトの選択]ボタンをオンにし、
- 四角形を描く要領で、オブジェクトを囲む。
- 終わったら[オブジェクトの選択]ボタンをオフにしておかないと、テキスト(文字)が選択できなくなる。
▲ オブジェクトの大きさの変更・移動・複製・削除
■ オブジェクトの大きさを変える
- (選択して)ハンドルをポイントし、表示されるマウスポインタ()の矢印の方向にドラッグします。
- 縦横比を変えないで拡大・縮小するには、四隅のハンドルを[Shift]+ドラッグします。
- クリップアートや写真等の画像はドラッグだけでも縦横比が変わりません。(たぶん)
- 縦横比を変えないで拡大・縮小するには、四隅のハンドルを[Shift]+ドラッグします。
■ オブジェクトを移動する
- マウスポインタが の時、ドラッグします。
- 挿入直後のクリップアートや図は、ドラッグ先が限定されます。
- 選択して、方向キーを押す。[Ctrl]+方向キーでは、動きが滑らかになります。
- 挿入直後のクリップアートや図では使えません。
■ オブジェクトをコピーする
- (選択して)マウスポインタが の時、[Ctrl]+ドラッグします。
■ オブジェクトを削除する
- (選択して)[Delete]キーを押します。
■ 書式設定ダイアログボックスを出す
オブジェクトを加工する場合に使います。詳細はここでは省略します。
- オブジェクトを選択して、右クリック、
- [〜の書式設定]をクリックします。
- 「〜」の位置には、オブジェクトの種類,例えば、「ワードアート」,「オートシェイプ」(Word2010では「図形」),「図」,「テキストボックス」等の言葉が入ります。
▲ テキスト(文字列)の折り返し
Wordでワードアートやクリップアート,図等を挿入すると、そのままでは移動できません。そこで必要になるのが「テキストの折り返し」(Word2003以前の場合)です。
Word2007 以降「文字列の折り返し」と名前が変わっていますが、細部では「テキスト〜」となっているところが見られます。
■ テキスト(文字列)の折り返しの起動
事前にオブジェクトを選択しておきます。(必須)
▲ 順序
オブジェクトとオブジェクトを重ねると、通常、後から挿入したオブジェクトが上になります。「順序」とはこの重なり順を変える時に使う機能です。
右図のメニューの[テキストの〜]とは、[文字の〜]に置き換えると判りやすいでしょう。
- Word2003 または Word2007,Word2010[互換モード]の時
- 対象とするオブジェクトを選択する。
- [右クリック]⇒[順序]をクリックする。
- メニューの中から選択する。
右クリックを使わない方法
Word2010 は、「右クリックメニューがなかなか出ない」ことがあります。アプリケーションキーを使うと直ぐ出るのですが...
- Word2003
- 【図形描画】ツールバーの[図形の調整]をクリックし、
- [順序]をポイントする。
- Word2010
- [書式]タブ/配置Gr.の、[前面へ移動]または[背面へ移動]の右の[▼]をクリックする。
([互換モード]でない場合、右クリックメニューも変わります)
- [書式]タブ/配置Gr.の、[前面へ移動]または[背面へ移動]の右の[▼]をクリックする。
▲ グループ化
グループ化 とは、複数のオブジェクトを1っにまとめる方法です。
グループ化すると、バラバラにならないため、移動や大きさの変更が容易になります。グループ化したオブジェクトをグループ化することもできます。
- グループ化するオブジェクトを全て(同時に)選択する。
- 右クリック ⇒[グループ化]をクリックをポイントし、
- [グループ化]をクリックする。
- グループ化すると、ハンドルが 8ヶになります。
右クリックを使わない方法
Word2010 は、「右クリックメニューがなかなか出ない」ことがあります。アプリケーションキーを使うと直ぐ出るのですが...
- Word2003
- 【図形描画】ツールバーの[図形の調整]をクリックし、
- [グループ化]をクリックする。
- Word2010
- [書式]タブ/配置Gr.の、 (グループ化)をクリックし、
- [グループ化]をクリックする。