『まめ録マクロ』の使い方
まめ録とは、Microsoft Excel シートに付けた名前です。
Excel マクロ(まめ録マクロ.xls)を使って、パソコン中のフォルダ内にあるファイル名を収集し、日付順に並べます。
その後、印刷して一覧表を作る, Excel の検索機能等を使って、目的のファイルを捜し出す‥‥ というものです。
- ファイル名中に【カテゴリ】を持つことにより、層別できます。
- ファイル名中にすみつきカッコ(【 】)で括るとカテゴリと判断します。
- ファイル名中にカテゴリが無い場合、「フォルダ名をカテゴリする」ので、適切なフォルダ名にすると管理が容易です。
- ファイル名中に日付を持つことにより、時系列に並べます。
- 例えば、“H220629” または“20100629”を先頭または末尾、またはカテゴリの次に入れます。
- ファイル名に日付が無い場合は取り込まれません。
- ファイルの作成日時をファイル名に入れることが出来ます。(オプション)
- まめ録の「リンク」をクリックすると、ファイルを開く(見る)ことができます。
- 更新可能なファイル(例えば、Word や Excel,メモ帳等)であれば修正も可能です。
- 「祝祭日」「予定」を入力することにより、カレンダー風に利用できます。
- Excel リスト形式なので、オートフィルタを使った検索が容易にできます。
- ファイル名中の日付,カテゴリは、独立した項目として取り込みます。残りが「まめ録」名となります。
- 条件付書式等を使ってカスタマイズが可能です。
- まめ録を使いこなすには、Excel の理解以外に、
R エクスプローラを理解する必要があります。
R WindowsXP のエクスプローラで、「アドレスバーの表示」は必須です。(たぶん)
「アドレスの理解度」(=パソコンの理解度)が勝敗の分かれ目?になるでしょう...
ファイルを作るのは自分です。名前(ファイル名)を付けるのも自分です。
Excel の機能を使って解析(検索)するのも自分です。
収集したデータを生かすか否かはオーナー次第(=エクスプローラを使いこなしているか)です。
「まめ録マクロ」はお手伝いするだけなのです。
▲ ファイル構成
まめ録は主に2っのファイルから成っています。
「主に」と言っている背景は、実際にはもっとあるからです。使い終わったら削除たり、隠しファイルにしているため、見た目にはわからないからです。
▲ まめ録のワークシート
まめ録は4っのシートから成っています。
- まめ録 シート
- ファイル名の一覧を作るシートです。
- シート名の変更は可能です。
- まめ録マクロを起動する前に、一番上(アクティブシート)にしておく必要があります。
- 予定 シート
- 自分の予定を入力しておくシートです。
- シート名の変更は不可です。
- 運用は任意です。使わない時は、ヘッダー部(1行)を残して削除します。
- 祝祭日 シート
- 祝祭日を入力しておくシートです。
- シート名の変更は不可です。
- 運用は任意,「国民の祝祭日」に限定する必要はありません。使わない時は、ヘッダー部(1行)を残して削除します。
- 設計 シート
▲ [まめ録]シート
■ 列の見出し(1行目)(必須)
1行目は、項目名を含め下記とします。必須です。
セル | A1 | B1 | C1 | D1 | E1 | F1 | G1 | H1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
項目名 | No | 日 | 曜日 | 区分 | 予定 | カテゴリ | まめ録 | リンク |
■ 列の設定(オプション)
データは「まめ録マクロ」が作りますが、結果を如何に見易くするかは全てオプション,即ち、自分で決めます。(設定する)
以下は、作者の「セルの書式」設定です。
- A列: No
- 特になし。
- B列: 日
- 中央揃え
- セルの書式設定 表示形式: “gee/mm/dd”(必須)
「必須」の理由は、日付の検索に表示書式が関係するからです。 - 条件付き書式 [セルの値が]、[次の値に等しい]、“=today()” → フォントを太字+色付け
- C列: 曜日
- 中央揃え
- セルの書式設定 表示形式: “aaa”
「曜日」は、まめ録マクロが「日」より weekday関数 で得た値をセットします。 - 条件付き書式 [セルの値が]、[次の値に等しい]、“1” → フォントを太字+色付け
条件付き書式 [セルの値が]、[次の値に等しい]、“7” → フォントを太字+色付け
- D列: 区分
- 中央揃え
- まめ録マクロが、次の値をセットします。
コード 内容
0 空行
1 祝祭日
2 予定
3 まめ録(ファイル名を編集したタイトル)
-
- 条件付き書式 [数式が]、“=D1=1” → フォントを太字+色付け
条件付き書式 [数式が]、“=D1=2” → フォントを太字+色付け
- 条件付き書式 [数式が]、“=D1=1” → フォントを太字+色付け
- H列: リンク
- 中央揃え
■ 行またはセルの設定(オプション)
- 1行目(タイトル行)
- 中央揃え
- 塗りつぶしの色
- 罫線: 格子
- ウィンドウ枠の固定(列は、C、D、あるいは E にするか)
- セルD1(区分) ‥‥ セルD1を選択した時、コードの説明文を表示する。
- 入力規制/[入力時メッセージ]タブ タイトル: “区分コードの説明”
メッセージ: “0:空行”8 “1:祝祭日”8 “2:予定”8 “3:まめ録”
- 入力規制/[入力時メッセージ]タブ タイトル: “区分コードの説明”
§2.[設計]シート
ファイル名を取り込む条件を記述したシートです。
- セルB2 より下に、取り込むファイル(取り込むのはファイル名であって、ファイルそのものは取り込まない。以下、同じ。)があるフォルダのアドレスを入力します。
- 具体的には、取り込むファイルがあるフォルダを開いておき、アドレスをコピペします。
但し、“マイドキュメント”は不可です。正式名“C:\Documents and Settings\ユーザー名\My Documents”であれば可能です。(たぶん)
- 具体的には、取り込むファイルがあるフォルダを開いておき、アドレスをコピペします。
- A列には、B列のパス名のカテゴリを入力します。
- 省略すると、最後のフォルダ名になります。
例えば、上図の セルA4 を入力しないと“マイコレクション”となります。
- 省略すると、最後のフォルダ名になります。
- A列のセルの先頭に半角アスタリスク(**)を付けると、直下のサブフォルダのファイルも取り込みます。
例えば上図では、「マイコレクション」フォルダの下に「2009」「2010」フォルダがあるので、これも取り込みます。その時のカテゴリは、「マイコレ2009」「マイコレ2010」となります。 - C〜I列: 前回処理の情報ですので、触らないでください。
§3.[祝祭日]シート
祝祭日を入力しておくと、まめ録シートに表示されます。
- 入力するか否かは自由です。
- 国民の祝日 である必要はありません。
- 年月日がキーです。
- 「月日」順に並べておく必要はありません。
§4.[予定]シート
[祝祭日]シートと同じです。使い分けは‥‥ 自由です。
§5.その他
- まめ録シートのセルB1 をクリックした時、今日に移動する(選択する)VBA。
これを行うと、まめ録を開いたとき、【セキュリティ警告】が出るようになります。- 「まめ録」を開きます。
- [Alt]+[F11]
- 【プロジェクト】ウィンドウの、Sheet*(まめ録) をダブルクリックする。
- 下記を右側(コード ウィンドウ)にコピペする。
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)
Dim c As Range
If Target.Column = 2 And Target.Row = 1 Then
Set c = Columns("B").Find(Format(Now, "gee/mm/dd"), LookIn:=xlValues)
If Not c Is Nothing Then
c.Select
Else
MsgBox "今日の「日」は、見つかりませんでした。" _
, vbInformation
End If
End If
End Sub - [デバック]メニュー ⇒[VBAProjectのコンパイル]をクリックする。
- 何のメッセージも出なかったら、上書き保存する。
- まめ録シートの セルG1 をクリックした時、まめ録マクロを起動する。
「まめ録とまめ録マクロが同じフォルダにある」前提です。- まめ録シートの セルG1 に次を入力します。
=HYPERLINK(".\まめ録マクロ.xls","まめ録") - これでまめ録マクロ起動すると、処理終了後、Microsoft Office が警告が出ます。(私のWindowsXPデスクトップ機の場合)
順序が逆なので、[キャンセル]する必要があります。
- まめ録シートの セルG1 に次を入力します。
まめ録マクロの使い方
- まめ録を開きます。
- まめ録は[まめ録]シートをアクティブにしておく必要があります。(必須)
- まめ録マクロを開きます。
- [まめ録更新]タブで、次を指定します。
- 更新期間
- 1ヶ月: 通常はここでいいでしょう。
- 全て削除後、当年のみ: 例えば昨年分は別メモ録にしたい時等に使えます。
「当年」は変更できます。 - 作り替え: 古いファイルの名前を変えた,カテゴリを変えた時等は、作り替えた方が無難です。
- 予定のみ: 予定を更新し、結果を直ぐ見たい時に指定します。
- 更新期間
- 予定を取り込む
- 予定を取り込むときはチェックを入れます。
- カレンダー風にする
- チェックを入れると、-10〜+20日間を目処に、予定がなければ空白行(日のみ)を入れます。
- [実行]をクリックします。
- 終了するとメッセージが出ます。[OK]をクリックすると、今日を選択します。