１行目を字下げする箇条書き（段落番号）の事例

公官庁が作成する条文等で、箇条書き（段落番号）の１行目を字下げするのを見ることがある。
田布施町のWebページ内を検索していたら、「田布施町企業立地促進条例(PDF:161KB)」というのがあった。これこれ、これを、Wordの機能を使って作成してみよう‥‥

コマンドの［段落番号］を使うのであるが、説明し難いので、文中では「箇条書き」と言っている。
WindowsXP SP3 上の、Word2003 SP3 で作成した。

※ ポイント　

メイン文章のフォントサイズの変更は、［ページ設定］ > ［フォントの設定］で行う。
- これは、ルーラーの文字数と一致させるためです。
文字グリッド線の間隔は、綺麗な値（例えば、0.5字）にする。例えば下図。
- タブ位置の設定が、この値単位で行えます。（タブん）

※ 作成要領　

１）第１条の段落

○田布施町企業立地促進条例
（目的）
この条例は、本町の区域内に企業の立地を促進するため、必要な奨励措置を講じ、もって産業の振興と雇用の拡大を図り、地域経済の発展に資することを目的とする。
（定義）
この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

まずは入力する。
- “第１条”は［段落番号］で対応するため入力不要。
  　“第１条”を入力して、［書式］ > ［段落］で行う方法もあるが、これで行うと１行目の字下げが上手くできない。（ことがある）
- 入力後、直ぐ書式を変更する場合は、直下に空の行を作っておくこと。（ポイント）
箇条書きにする段落にカーソルを移し、（上のテキストの黒字の段落）
［書式］メニュー ⇒［箇条書きと段落番号］をクリックする。
［段落番号］タブを選択し、
設定を変えてもいい（第１条，第２条…にする）段落番号を選択する。
- ［なし］の右隣は変えない方がいい。ツールバーの［段落番号］をクリックすると、これが使われるようだ。
［変更］をクリックする。
- 番号の種類：　［１, ２, ３ …］（全角数字）
  　（［一, 二, 三 …］でもいいかも）
- 開始番号：　1　（変更しない）
- 番号書式：　
  　“１”以外の文字は削除し、前に“第”を、後ろに“条”を入力する。
- ［OK］をクリックする。
  - 残りの設定は、単位が mm と面倒なので、［書式］メニュー ⇒［段落］で行うことにする。
［書式］メニュー ⇒［段落］をクリックします。
［インデントと行間隔］タブで、インデントを設定します。
- ぶら下げの幅：　1字
- ［OK］で閉じます。
文書ウィンドウに戻ったら、ルーラー上の［左揃えタブ］を 4字に設定（ドラッグ）する。

ヒント

フォントサイズ（pt. → mm）
- 10.5pt＝10.5×(25.4/72)＝3.70mm
- 12pt＝12×(25.4/72)＝4.23mm
例えばフォントサイズ10.5ptの時、9．の設定を 6．で行うには、次のようにする。
- 左インデントからの距離：　0mm （0字）
- タブ位置： 14.8mm （3.7mm×4字）
- 左インデントからの距離： 3.7mm （1字）
段落内の改行は、［Shift］＋［Enter］

２） (1)の段落

上記で説明してあることは省略した。

企業日本標準産業分類(平成１４年総務省告示第１３９号)に掲げる産業のうち、別表第１に定めるものに属する事業所の経営主体(次号に規定する企業グループを含む。)をいう。

まずは入力する。
- “(1)”は［段落番号］で対応するため入力不要。
- 入力後、書式を変更するので、空行を作っておくこと（ポイント）
箇条書きにする段落にカーソルを移し、
［書式］メニュー ⇒［箇条書きと段落番号］をクリックする。
［段落番号］タブを選択し、
設定を変えてもいい（第１条，第２条…にする）段落番号を選択する。
- (1)の形式があれば、それを選択すればよい。
［変更］をクリックする。
- 番号の種類：　［1, 2, 3 …］（半角数字）
- 開始番号：　1　（変更しない）
- 番号書式：　“1”の前に半角“(”を、後ろに半角“)”を入力する。
- ［OK］をクリックする。
［書式］メニュー ⇒［段落］をクリックします。
［インデントと行間隔］タブで、インデントを設定します。
- ぶら下げの幅：　1字
- ［OK］で閉じます。
文書ウィンドウに戻ったら、ルーラー上の［左揃えタブ］を 4字に設定（ドラッグ）する。