ワードで作る手作りラベル

右図のような名札を作ります。

ワードで作る手作り名刺」では同じもの作ったのですが、ここでは Excel に入力してある名簿分の名札を作ります。全員の名刺を1枚ずつ作るのと同じです。

タイトルは「ラベル」になっているのですが、これは Word が「ラベル」と言っているからです。
「名札」との違いは ‥‥ 偏見と独断ですが、用紙の違いです。のり付きの用紙に印刷すればラベル、切り外せる用紙に印刷すればカード、すなわち名刺や名札となります。


社員などが胸や首にぶら下げている「身分証明書」のイメージです。
ラベルに印刷すると、DM等に使えます。
ここでは、パソコン同好会の名簿(Excel)をベースに作成するものとします。

    • レコードとは
      • Excel の「行」に相当します。但し、1行目は項目名(フィールド ネーム)ですので、2行目が最初のレコードになります。
    • データとは
      • レコードの集まりです。

§準備)宛名ラベルに登録する

「手作り名札」と言っても、完全に手作りではなく「それなりの手作り」なのです。そのためには、「宛名ラベル」を作成する必要があります。
寸法が合えばメーカーは関係ありませんから、事前に登録してあるラベルか否かを調べ、無ければ自分で登録する必要があります。

ここでは、今から使うラベルが登録してあるかの確認のみです。ここで、文書を作る必要はありません。

宛名ラベルで作成した文書は「表」なのですが、
[表の挿入]で作成した文書とは違うということが、後でわかりました。
セルの列数,行数の情報が、前者は「ある」,後者は「ない」の違いのようです。

§1.ラベル文書を作成する

  1. Wordを起動します。
  2. 【差し込み印刷】ツールバー を表示します。
    1. [表示]メニューをクリック
    2. ツールバー]をポイントし、
    3. 差し込み印刷]をオンにします。
  3. 差し込み印刷ツールバーの[メイン文書の設定]をクリックし
  4. [ラベル]を選択し、[OK]をクリックします。
  5. 【ラベルオプシン】ダイアログボックスで、
    1. 上記、「宛名ラベルに登録する」で確認したラベルを指定し、
    2. [OK]をクリックします。
      • 「文書**」という名前で文書が作成されます。

§2.左上のセルで名札をデザインする

    1. [セルの配置」は、[両端揃え(中央)]になっているものとします。
      • 今回、画像は使いません。どなたか画像を使っても問題ないことを確認してください。
    2. Excelデータを意識しながら、「最大の項目」,「最長の文字数」で行うと失敗が少ないです。
    3. インデントを[Space]キーで行うと失敗することがあります。

例えば下記です。


「まず入力」し、その後、書式を設定します。

※ 1行目
  • [組],半角スペース,“組”。その右に[担当]を表示する。
  • フォント:MSPゴシック、フォントサイズ:14pt.
  • 右揃え。
  • 右のインデント幅:2文字。
※ 2行目
  • [居所]
  • フォント:HG丸ゴシックM-PRO、フォントサイズ:16pt.
  • 左のインデント幅:2文字。
  • 間隔/段落前:0.5行
※ 3行目
  • [氏名]
  • フォント:HGP教科書体、フォントサイズ:28pt.
  • 中央揃え
  • 間隔/段落前:0.5行
  • 文字間隔:広く、間隔:1pt
※ 4行目
  • [ふりがな]
  • フォント:MSP明朝、フォントサイズ:12pt.
  • 中央揃え
  • 文字の拡大/縮小:150%
※ 5行目
  • ”,半角スペース,[電話番号]
  • フォント:MSゴシック、フォントサイズ:14pt.
  • 右揃え
  • 左のインデント幅:2文字。
  • 間隔/段落前:1行

§3.差し込むデータを指定する

  1. 、【差し込み印刷ツールバーの[データソースを開く]をクリックします。
  2. 【データファイルの選択】ダイアログボックスが出ますので、差し込むデータファイル(ここではExcelブック)を選択し、[開く]をクリックします。
  3. 【表の選択】ダイアログボックスが出ますので、シート名を選択し、[OK]をクリックします。

§4.差し込むフィールド(項目)を指定する

  1. “A”を選択し、
  2. 差し込み印刷ツールバーの[差し込み印刷フィールドの挿入]をクリックします。
  3. 差し込み印刷フィールドの挿入】ダイアログボックスの、
    • [組]フィールドを選択し、
    • [挿入]をクリック,
    • [閉じる]をクリックします。

選択した“A”が、“《組》”に変わります。
これは、「ここに Excelデータの[組]を表示する」ことを意味します。
同様の手順で差し込み印刷フィールドを指定します。







No.選択する文字列フィールドフィールド挿入後
1A
2組長担当
3別府居所
4麻里府 公夫氏名
5まりふ きみおふりがな
655-5237電話番号
差し込みフィールドを挿入後、

  1. [差し込んだデータの表示]をオンにし、
  2. レコードを移動させる

と、印刷するデータが表示されます。ここで、「講師」のデータに問題があることが判ります。

    • 講師の 《組》 は(Excelに)入力してないので、表示されません。
    • しかし、“組”は(固定=常に表示なので)表示されます。

そこで、「《組》 が空でない時に“組”を表示する」ようにします。

  1. [差し込んだデータの表示]をオフにします。
  2. “組”を切り取ります。([Ctrl]+[X])
  3. [Wordフィールドの挿入]をクリックし、
  4. [If...Then...Else(If 文)]をクリックします。
  5. 次のように入力し、

    「挿入する文字列」ボックスには、切り取った文字列を貼り付けます。[Ctrl]+[V]

    [OK]をクリックします。
  6. [差し込んだデータの表示]をオンにして見ると‥‥
     “組”が所定の書式になっていないので、隣の文字の書式をコピーし貼り付けます。
    1. “A”を選択し、
    2. 【標準】ツールバーの[書式のコピー/貼り付け]をクリック,
    3. “組”を選択します。

§5.他のセルにコピーする


 左上のセルでデザインが完了したら、他のセルにコピー・貼り付けます。

  1. 差し込み印刷ツールバーの[複数ラベルに反映]をクリックします。

レコードを移動させ、出来栄えを見ます。

    • 最後のレコードに移動させると、“”が‥‥

§6.印刷


 差し込み印刷文書の印刷」を参照してください。